ま え  つ ぎ 



お兄ちゃんがいなくなって半月

みのりにもわかった。
お兄ちゃんはもう どこにもいない。



ふしぎ…。あんなに近くにいたのに。
いつも いつでも いっしょだったのに。

けむりみたいに消えた。

もうあったかくない。 
もうやさしくない。

もう声もしない。 
もうどこにも見えない。




いつもいっしょに遊んだ あのお皿のある引き出しは??



いつものぼったタンスの上は??



もちろんおかーさんの手のひらにも…

お兄ちゃんはいない。
いない。
ぜったいにいない。

引き出しもタンスも片付けられた。
いつも遊んでた場所は みんな無くなっちゃった。

今でも時々 おにいちゃんの羽が落ちてる。



でももう いないの。

そして二度と会えない。





おにいちゃん…

チー兄ちゃんは、お兄ちゃんがいなくなって泣いたんでしょう。
お兄ちゃんを探したでしょう。
お兄ちゃんとずっといっしょにいたかったでしょう。

なのにおいていかれちゃって
とっても悲しかったんでしょう。

なのにどうして
みのりに同じことをするの。



みのりもかなしいよ。
みのりも泣いちゃうよ。

お兄ちゃんに会いたいよ。
だっこしてほしい。毛づくろいしてほしい。
いっしょにご飯食べたい。
お兄ちゃんの尻尾、ひっぱりたい。



みのりがいたずらするの いつもみたいに見ててよ。
ひとりだと つまんないよ。

いっしょにお風呂はいりたい。
いっしょに飛びたい。いっしょに寝たい。

おにいちゃん、
みのり、お兄ちゃんといっしょにいたいよ。



だけどもう 二度と会えない。




おにいちゃん、みのりわかったの。

大好きでも 大好きでも 大好きでも
好きなのに 好きなのに 好きなのに

ぜったいに わかれなくちゃいけない時があるの。

ごめんね。チー兄ちゃんのお兄ちゃん…。
きっとおにいちゃんも、チー兄ちゃんが好きだったよね。
だけど きっと どうしても
行かなくちゃいけなかったんでしょ。

みのりたちにはわからないけど
きっと… そうなのね。


今どこにいるの。
二人は会っているの。

それならみのりもいつか…

チー兄ちゃんにまた会えるのかな…。




チー兄ちゃん。
どこにいるか もうわからないけど…

元気でね。



 ま え  つ ぎ