ま え  つ ぎ 

 



あたまにくる。
おかーさんはあいつにも 名前をあげたのよ。
みのりにはわかるんだもん。

おかーさんが「しの、しの」っていうと
あいつはうれしくなって たのしくなって
ぴっぴっていうの。

名前までつけちゃうなんて。
おかーさん、そいつ、うちの子にするつもりなの!!




でも・・・

なんだかふしぎだ──



はじめて会った頃のことを思い出す。

チー兄ちゃんは泣いてばかりいて
おかーさんも泣いてばかりいて

二人はさみしくて さみしくて

だから みのりはここの家の子になった。

今もおかーさんは泣いてばかり。
二人はさみしくて さみしくて さみしくて──




だからなの、しの??

だからあんたも うちの子になったの…。

それならみのりは…

あんたの、おねーちゃんなの──??



初めて会ったばかりのころ
みのりもいつでも おにいちゃんのマネをした。

みのりもおかーさんにたくさん甘えて
おにいちゃんは だから おかーさんに甘えられなかった。

だけど でも おにいちゃんはいつも



みのりにやさしかったな…。

だから、大好きになった。
だから二人は きょうだいになった。

あたらしいきょうだい。
あたらしい家族に。




もうおにいちゃんはいない。




だけど みのりは おねーちゃんになれる。



もし やさしいおねえちゃんに…
お兄ちゃんみたいなおねえちゃんになれたら…。

また 楽しくなるかな。

ねえ お兄ちゃん。
きっとそうだよね。


お兄ちゃん。みのり、おねえちゃんになったよ。

どこかで見ててね。
いつかまた会える日まで

どこかで ずっと みのりたちを見ててね…。


 ま え  つ ぎ